はじめてのシェアハウス③
はじめて入ったシェアハウスは、男女合わせて100人以上は住んでいると思われる、大規模ハウスでした。
男女が同居していることは、当時はそれほど気にしませんでした。男性階、女性階と分けられていましたし、風紀の乱れた雰囲気もありませんでした。
掃除は業者が入るので、もめる心配もなし。比較的家賃の高いところだったからか、落ち着いた雰囲気でした。
まぁ、今思うと外部から見た印象に過ぎなかったのですが💧
管理費込みで65000円。
これは光熱費と通信費を含むので、使う生活費はほとんど食費のみ。これは大変ありがたかったです。
さて、実際の生活はというと、本当に寝に帰るだけだったので、ほとんど誰とも交流しない生活でした。
それでも挨拶は交わすので、ちらほらと顔見知りが増えて行きました。
夕食を作っていると、キッチンで会話をすることがあります。また、時々ダイニングでそのままパーティーが始まるのも、シェアハウスならではの賑やかさでした。私はあまり参加せず、よく本を読みながら食べて、食べ終わったら自室に引き上げることが多かったです。
100人以上のシェアとなると、ほとんど共用部に現れない人もいるようで、リビングに来るのに誰とも積極的に交流しない私のような人は珍しかったようです。
まぁ、私は基本的に1人が好きなだけで人嫌いなわけではないので、たまに人狼ゲームなどに誘われてワイワイ楽しむこともありました。
色々な意味で転機が訪れたのは、実は仕事を辞めてからです。
中学校教員としての仕事に疲れ切っており、もともと高校に行きたかった私は、退職して教員採用試験の勉強をすることにしました。
3月末の退職から、7月末の4ヶ月間はずっと家にいるわけで、それまで見えなかった人間関係や、住人の人柄が見えてきました。
そこのシェアハウスが嫌になったのもこの時期ですが、一番楽しかったのもこの時期でした。
楽しかったことは、まず第一に、アニオタ仲間ができたこと(笑)2015年、みんなでFREEを実況しながら見ていました。パーティーに参加し、オタ話で盛り上がることも。仕事をしていたときよりも、よく笑うようになりました。
嫌になったこと。
心が狭いと言われるかもしれませんが、私は性に関してはかなり潔癖です。
男女の暮らすシェアハウスなので、異性の個室には立ち入り禁止というルールがありました。当然だと思っていました。
しかし、日中家にいると、見たくないものを目撃することもあります。例えば早朝、深夜に異性の部屋から出てくる人がいること。
かなり付き合っているカップルが多いことも、あとで知りました。
それはいいのですが、ルールを守らずに公認同棲のようなことをしている人たちが、はっきり言って気持ち悪かったのです💧
また、ある時、夕食を作っていると男性たちがキッチンに集まってきて、猥談を始めました。
これについて、あとで私は顔見知りの男性に一言言いました。しかし、気が合うと思っていた男性から返ってきたのは、心が狭いという言葉でした。家に知らない男性がいるということはこういうことなのかと、急速に冷めていく自分がいました。
昔から、こりゃダメだと思うと、すぐ切る癖があります。
人間関係も仕事も契約も😅
私は、採用試験が終わると、新たな引越し先を探し始めました。このハウスは楽しかったけど、私には合わない。もっと小規模で、女性専用のところを探そうと思いました。
再びひつじ不動産でいくつか見学し、精神的にと疲れていた私は、神奈川県の小田原にある小さなシェアハウスに、引越すことを決めました。
シェアハウスをやめようとは思いませんでした。このように、嫌になったらすぐ移動できる身軽さが気に入っていたのです。
引越す直前、猥談男性の1人から言われました。積極的に人に話しかけない君はシェアハウスに向いてないと思うと。
そういう考えもありますね。たぶん、大きなシェアハウスは、出会い系的要素を目的にしている人が集まりやすいのだと思います。
けれど、シェアハウスに住んでる以上、人と関わるべきだ!なんて、返って息苦しいではありませんか。
家族がほしいときだけ、家族がいる。ライトで自由な付き合いだけど、外の友人よりちょっと濃い関係。こういう、少し身勝手な自由さがシェアハウスの居心地の良さだと今では思います。
当時はこれほどイメージは固まっていませんでしたが、とにかくも小田原の大自然の中に飛び込むことになりました。
二番目のシェアハウスはどうだったのでしょう⁉️