台湾女子との2人暮らし
もう1年以上前のことを思い出しながら書いています。
フェイとは、まだLINEで繋がっています。時々連絡を取っています。フェイは、ワーホリビザが切れたために一度帰国し、向こうの大学を卒業したあと、日本で働くために来年、来日する予定だそうです。
さて、フェイとの共同生活の話です。
実は、東京での過酷な中学校教員生活で、今考えると結構心が疲れていたんだと思います。
磨耗して、心が狭くなって、他人の言動を許容できる幅が小さくなっていました。だから、イライラまではしないけど、フェイの行動のところどころにピリッと来ることがありました。
例えば、私はほとんどテレビを見ません。食事中などは、静かなリビングを好みます。しかし彼女は大変なお笑い・バラエティ好きで、ずーーーーっとテレビをつけて、かつ合間にスマホをいじっています。
料理したあと、コンロの油の飛び散りを掃除しない。などなど。
あ、でも後者は、人が増えるにつれてなんかどうでもよくなりましたが。笑
リラックスタイムの過ごし方は、人によって違ってて当たり前ですよね。しかし、人間であれば、自分と違う他人の行動が理解できないことや、不一致に不満を抱くことが、少なからずあるのだと思います。
夫婦なら、愛情という、歩み寄りや擦り合わせをするためのエネルギーがありますが、シェアハウスでは友情すらない他人同士でこれをやることになります。
このあたり、もしかしたらシェアハウスに向いているか向いていないの適性が分かれるところかもしれません。
ただ、もう入ってしまったのだから、快適に過ごしたいし、努力するしかないですよね。
実際のところ、話せば解消する場合がほとんどだと思います。
幸いにも、フェイは日本語が本当に上手な子でした。
私「テレビ見る?」
フェイ「はい!………あ、(何かに気付いた)何か見たいものありますか?」
私「いや、特にないよ。テレビ好きなんだね」
フェイ「はい!台湾には、こんなに面白い番組はありません!」
そんなわけあらへんがなと思いつつ、なんか笑ってしまいました。なぜか、そのあとフェイはスマホを使っているときはテレビを消していたように思います。私も、テレビ消していい?と気軽に聞けるようになりました。
特に、直接的なやりとりがあったわけじゃないんですが…
この辺、汲み取り合うことができたのは幸運でした。でも、女性同士だと特にこういうことありませんか?男性同士はわかりませんが、勇気を持って話せば、簡単に解決することは多いと思います。
こんな感じで、フェイとはちょっとずつ近づいて行きました。今思えば、初心者コースでした笑
実は、この1年後、ラスボス的超上級コースの出会いをすることになります。それまで、ちょっとずつハードルの高くなる、しかし愉快な運命の出会いをいくつか経験します。
ちなみにこのフェイ、料理はヘタです。そしてベジタリアンです。基本、スープのようなものにわかめを浮かべて食べていました。そのせいで痩せてしまったのですが、仲良くなるとそんなところも可愛いというか、心配かつ好きになっていくのでした。